ご挨拶

近時のコンピュータやネットワーク技術・ソフトウェア開発の発展は、社会に革命的な変化をもたらそうとしています。「ものづくり立国」である我が国では、世界でも最も早くユビキタス・コンピューティング環境（あらゆるものにコンピュータが入りネットワークでつながれる環境をいう）の世界に突入し、いまもって進化しています。つい一昔前には、ＳＦ漫画や小説の世界であった話やロボット、位置情報なども、現実の世界として実現され始め、ビジネスに、生活に活かされててきています。我々は、全く無意識のうちに、新しいテクノロジーの世界の中で生きることになっています。家電製品、自動車、携帯電話等、コンピュータ技術なくしては、もはや製品として存在することは出来ません。お米を炊くこと、洗濯をすること、電話をかけること等、日常生活のすべてが、コンピュータ技術の中に存在しているといっても過言ではありません。

このような時代の中で、技術者に求められる能力も日々、より高いものを要求されるようになりました。いまや、あらゆる「ものづくり」の技術を、コンピュータの技術なしで語ることは不可能になりました。繊細なものづくりの技術こそは、日本の風土の中で、先人達が研鑽を重ね創造してきた我が国の宝です。また、ものづくりに不可欠な組込みソフトウェアにおいては、日本で開発されたトロンＯＳが、世界のディファクト・スタンダードＯＳの一つとなっています。世界を見ればGoogle社がAndroidOSをオープン化し世界のデバイスメーカーとスマートフォン・タブレット分野で仕掛け、故スティーブ・ジョブズのAppleはiOSで世界の携帯ライフサービスをガラリと変えました。いまこそ我々は、我が国の土壌で育った技術者によって、最新のテクノロジーを次世代に伝え、育て、世界に発信し、人類の進歩に貢献する責務を負っています。

古今東西、社会の進歩や事業の発展はいかに優秀で、感性豊かな人間を育てられるかに懸かっています。当社はコンピュータに関わる技術者向けの各種プログラムの企画・開発・運営等、教育支援業務を通じて、技術者育成のお手伝いをしていきたいと考えています。

「人が豊かに生き、明日を夢見ることが出来る」そんな社会の実現に、微力ながらも貢献したいと思います。