こんにちは、近森満です。今回は以下の内容でお届けします。
タイトル:
リスキリングは誰のためにあるのか?
サブタイトル:
リスキリングの真の目的と日本における現状
記事概要:
この記事では、リスキリングが誰のために行われているのかを深掘りしていきます。日本政府が推進するリスキリングの予算とその使い道、そして実際の効果について探ります。また、日本と世界の比較を通じて、日本のリスキリングの現状や課題を明らかにします。最終的には、リスキリングの真の目的を見極め、企業や個人がどのように活用すべきかを考察します。
目次:
- リスキリングの背景
- 日本政府のリスキリング政策
- リスキリングの具体的な施策と予算配分
- 日本のリスキリングの現状と課題
- リスキリングの真の目的
音声配信:
※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。 ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。
本文:
はじめに
こんにちは、近森満です。今日もDXしていますか?今日は「リスキリングは誰のためにあるのか?」というテーマについて深掘りしていきたいと思います。リスキリングという言葉が広まってから、もう3〜4年が経ちました。岸田内閣が5年間で1兆円の予算をリスキリングに投入すると発表したことで、この取り組みが注目を浴びました。しかし、この巨額の予算は本当に誰のために使われているのでしょうか?
リスキリングの背景
リスキリングとは、新たなスキルを習得し、キャリアを再構築することを指します。デジタル技術の進化に伴い、多くの企業が従業員のスキルアップを求めています。特に、日本はデジタル化が遅れていると言われており、政府もその対策としてリスキリングを推進しています。
日本政府のリスキリング政策
日本政府は、5年間で1兆円の予算をリスキリングに投入すると発表しました。この予算は大きく3つの施策に分かれています。まず一つ目は労働移動支援です。転職や就職支援、人材マッチングの改善を目指しています。次に、キャリアアップ支援事業として、働く人々が転職しやすい環境を整えるための学び直し支援があります。最後に、特定産業への人材送り出し支援があります。
具体的な施策と予算配分
具体的な施策として、労働移動支援には約500億円、転職支援には約753億円、そして学び直し支援には約700億円が割り当てられています。このように、予算はそれぞれの分野に分かれて投資されています。
日本のリスキリングの現状と課題
日本のリスキリングの現状を見てみると、他国と比べて学習に対する投資が少ないことがわかります。例えば、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスと比較しても、日本は最も学習に対する投資が少ない国です。さらに、自己啓発や社外学習を行っていない人の割合も高く、46.3%に達しています。
事例:日本と他国の比較
2019年にパーソル総合研究所が行った調査によれば、ニュージーランド、オーストラリア、香港と比較しても、日本の自己啓発や社外学習を行っていない人の割合は圧倒的に高いです。これが示すのは、日本の働く人々が自己投資に対して非常に消極的であるという現実です。
リスキリングの真の目的
リスキリングの本当の目的は何でしょうか?一つは、企業が従業員のデジタルリテラシーを向上させ、新たなビジネスチャンスを創出することです。しかし、これは企業の利益だけではなく、従業員個々のキャリアアップにも繋がります。リスキリングを通じて、個人が新たなスキルを習得し、より良い仕事環境を手に入れることができるのです。
さいごに
リスキリングは、企業と従業員双方にとって重要な取り組みです。日本政府が用意した予算を有効に活用し、企業は戦略的にリスキリングを推進すべきです。また、個々の従業員も自己投資を怠らず、常に学び続ける姿勢を持つことが求められます。リスキリングを通じて、より良い未来を築いていきましょう。
いかがでしたでしょうか?少しでも皆様の気づきになれたのであれば幸いです。ではまた。
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ハッシュタグ:
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