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サイバーセキュリティ界隈が大変なことになっている?

2025年3月1日

【記事概要】

近年、サイバーセキュリティの重要性がますます高まっていますが、多くの企業や個人が依然としてそのリスクを軽視しています。特に、経営者の意識が低いと、企業全体のセキュリティ対策が後回しにされがちです。その背景には、サイバーセキュリティが直接的な売上につながりにくいことや、投資の費用対効果が見えにくいことがあります。

さらに、生成AIの進化により、サイバー攻撃の自動化が進み、従来よりも大規模かつ巧妙な攻撃が容易になっています。これにより、企業や個人のリスクは飛躍的に増大しています。特に、中小企業ではセキュリティ対策が十分に行われておらず、攻撃を受けると甚大な被害を被る可能性があります。

政府や業界団体も対策を進めていますが、最も重要なのは経営者や従業員一人ひとりがサイバーセキュリティの重要性を認識し、適切な対策を講じることです。本記事では、サイバーセキュリティの現状、リスクの具体例、経営者が取るべき対策について詳しく解説します。

【本文】

こんにちは、IT・DX教育サービスの株式会社サートプロ 代表 近森満です。 www.certpro.jp/blogs/dx_chikamori/
当社では「DX推進人材教育プログラム」として、初回無料のオンラインコンサルティングを提供しています。DX推進や人材育成についてのご相談をお待ちしております。 www.certpro.jp/dxconsulting/

サイバーセキュリティの現状と課題

近年、サイバーセキュリティの重要性がますます高まっています。企業のデジタル化が進み、クラウドサービスやIoTの普及により、インターネット上での脅威が急増しています。しかし、多くの企業や個人がこのリスクを十分に認識しておらず、対策を講じていないのが実情です。

特に、日本の企業では「うちの会社は狙われることはない」と考える傾向が強く、セキュリティ対策が後回しにされがちです。しかし、現実には中小企業がサイバー攻撃の標的になるケースも増えており、攻撃を受けると業務停止や情報流出による信用失墜など、深刻な被害を受けることになります。

経営者の意識の問題

サイバーセキュリティ対策が進まない大きな要因の一つが、経営者の意識の低さです。経営者は売上やコスト削減に関心を持つ一方で、セキュリティ対策は「コスト」と捉えられがちです。特に、これまで一度もサイバー攻撃の被害に遭ったことがない企業では、「うちは大丈夫だろう」という油断が生じやすく、十分な予算を確保しないケースが多く見られます。

しかし、実際に一度でも攻撃を受けると、対応コストは事前対策の数十倍に膨らむことが少なくありません。例えば、ランサムウェアの被害を受けた企業がデータを復旧するために数千万円の支払いを余儀なくされた事例もあります。セキュリティ対策は「コスト」ではなく「投資」として捉える必要があります。

生成AIによるサイバー攻撃の進化

従来のサイバー攻撃は、人間が手動で行うことが多く、攻撃の規模や頻度には限界がありました。しかし、最近では生成AIを活用した攻撃が増加しており、攻撃のスピードや精度が飛躍的に向上しています。

例えば、AIを活用したフィッシング詐欺では、これまで以上にリアルなメールやWebサイトを自動生成し、標的を巧妙に騙す手法が登場しています。また、AIが不正アクセスの脆弱性を自動で見つけ出し、短時間で大規模な攻撃を仕掛けることも可能になっています。

こうしたAIによる攻撃の進化により、従来の手動によるセキュリティ対策だけでは防ぎきれないケースが増えています。企業は、AIを活用したセキュリティ技術を導入し、最新の脅威に対応する必要があります。

インシデント未経験による油断

多くの企業が「今まで被害に遭ったことがないから大丈夫」と考えています。しかし、これは極めて危険な考え方です。サイバー攻撃の手口は日々進化しており、これまで安全だった企業もいつ攻撃の標的になるかわかりません。

特に、中小企業では「うちは狙われるほどの規模ではない」と考えがちですが、実際にはサプライチェーン攻撃の一環として狙われるケースが増えています。大企業と取引のある中小企業が狙われ、その企業を経由して大企業のネットワークに侵入するという手口が多発しています。

一度被害に遭ってからでは手遅れになる可能性が高いため、「被害を受けたことがないから大丈夫」という考えを改め、早めの対策を講じることが求められます。

企業が取るべき具体的な対策

サイバーセキュリティ対策を強化するためには、以下のような具体的な取り組みが必要です。

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  1. 経営者の意識改革

    • サイバーリスクの重要性を経営者が理解し、適切な予算を確保する。

    • 経営層がセキュリティに関するセミナーや勉強会に参加する。

  2. セキュリティ対策の強化

    • 最新のウイルス対策ソフトやファイアウォールを導入する。

    • 社員のアクセス権限を適切に管理し、不必要な権限を制限する。

    • システムの定期的なアップデートを行い、脆弱性を最小限にする。

  3. 従業員のセキュリティ教育

    • フィッシング詐欺やマルウェアのリスクについて定期的に研修を行う。

    • 不審なメールやリンクをクリックしないよう啓発する。

  4. バックアップと復旧対策

    • 重要なデータは定期的にバックアップを取り、オフライン環境に保存する。

    • ランサムウェア攻撃を受けても迅速に復旧できるよう、リカバリープランを策定する。

  5. セキュリティ診断の実施

    • 定期的にセキュリティ診断を行い、脆弱性を洗い出す。

    • 専門家によるペネトレーションテストを受け、システムの弱点を把握する。

【ご案内】生成AI時代のサイバーセキュリティ検定

生成AI(Generative AI)の発展に伴い、サイバーセキュリティの重要性がこれまで以上に高まっています。特に、AI技術を悪用したサイバー攻撃やデータ漏洩のリスクが増大しており、これに対応するための知識やスキルが求められています。

「生成AI時代のサイバーセキュリティ検定」は、こうした新たなリスク環境に適応するためのリテラシーを測定する試験です。技術的な理解のみならず、AIがもたらすセキュリティリスク、倫理的課題、ガバナンスの必要性についての洞察を深めることを目的としています。

ぜひ、チャレンジしてみてください。

まとめ

サイバーセキュリティは、企業の存続に関わる重要な課題です。特に、生成AIの進化により攻撃の手口が高度化し、これまで以上にリスクが高まっています。経営者が「コスト」としてではなく「投資」として捉え、積極的にセキュリティ対策を進めることが求められます。

また、企業だけでなく個人レベルでもセキュリティ意識を高め、適切な対策を講じることが不可欠です。今後もサイバー攻撃は進化し続けるため、常に最新の情報をキャッチアップし、リスクを最小限に抑える努力を続けていくことが重要です。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

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ではまた。 www.certpro.jp/dxconsulting/

【著者情報】

近森 満(ちかもり みつる)
株式会社 サートプロ 代表取締役CEO(人材育成・教育支援)
一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格)
電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定)
IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定+DX認定)
ET教育フォーラム 合同会社 代表(コンテンツ制作)
経済産業省 地方版IoT推進ラボビジネス創出事業メンター(IoT支援)
経済産業省 地域DX推進ラボビジネス創出事業メンター(DX支援)
デジタル庁 デジタル推進委員(デジタル化支援)
DX事業共同組合 設立理事(DX推進)
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【音声配信】

※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。
ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。

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